双極性障害(躁うつ病)による障害年金受給事例(福岡市東区の社労士ブログ)

社会保険労務士事務所・福岡労務経営管理事務所が運営する「福岡・佐賀障害年金サポートセンター」には、近年うつ病(うつ状態)による障害年金相談に限らず、双極性障害(躁うつ病)に関するご相談も増えております。

双極性障害(躁うつ病)とは?
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。 うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。

相談事例

ご本人と奥様のお二人で当事務所へご相談に来られました。
最初のご相談で状況を確認したところ、ご本人は就職をした直後からストレスを感じるようになり、不眠に悩まされるようになりました。
その後良縁に恵まれ、現在の奥様と生活を続ける中で一時的に良くなったような感覚になり、お仕事も日常生活も問題なく過ごせていたものの、お仕事での激務が続く中で、人間関係がうまくいかなくなり、食欲不振が続き、就職した直後と同じ症状に悩まされるようになりました。
奥様へ相談し、精神科を受診したところ、双極性気分障害と診断されました。
現在は投薬治療を続けておられますが、時に感情を抑制できず爆発的に興奮してしまうといった症状に悩んでおられます。

当センターの見解

ご本人は、場所や状況を問わず、ちょっとしたキッカケで感情を爆発させることが多く、興奮して過呼吸発作や痙攣を起こすなど、生活全般に支障が出ている状況でした。
ご家族とも衝突することが多く、処方されたお薬を発作的に大量服薬してしまったこともあったそうです。
現在では、極度の感情障害のため仕事も退職し、新たな就労も難しく、身の回りのことの多くに援助と助言が必要な状況であることから、障害基礎年金2級相当であると判断しました。

当センターでの支援

①奥様はじめご家族から、ご本人のこれまでの日常生活での問題点や、金銭管理ができず、生活全般において援助が必要である状況を詳しくお聞きし、自己申告書を作成しました。
②幸い、前職の上司も心配し、協力的であった為に、前職在職中の様子などもヒアリングし、書類として整理しました。
③上記の申告書を添えて、医師に診断書を依頼しました。
④発症時から現在までのご本人の生育状況や、人間関係で悩み始めた時期の状況、服薬治療を始められた時期のご様子などをお聞きし、病歴就労状況申立書を作成しました。

障害年金の受給

福岡・佐賀障害年金サポートセンターでは、これらの書類を整理し、障害年金申請に向けたサポートをさせて頂きました。
その結果無事に障害基礎年金2級の認定通知を受けることができました。
受給決定まで、パート勤めの奥様の収入や、これまでの貯蓄を切り崩しての生活でしたので、ご本人はもちろんの事。奥様も大変安堵されておりました。

うつ病、双極性障害などをお持ちの方の場合、特に生活に関する心配が、より一層気分の落ち込みなどを招き、障害状態の悪化に繋がる場合がございます。
障害年金の受給は、気持ちの安定にも近づき、その結果医師の指導に基づいた治療・服薬を心がけ、結果として何らかの形で就労など社会復帰を果たされた方もいらっしゃいます。

うつ病、双極性障害などは、障害年金を受給できないと間違った認識をされている方もいらっしゃいますが、全国では受給事例も数多くございますので、まずはお気軽に社会保険労務士事務所・福岡労務経営管理事務所が運営する「福岡・佐賀障害年金サポートセンター」までご相談くださいませ。