健康診断の受診拒否は放置OK?未受診を防ぐための対策は

質問

従業員に健康診断の受診を勧めましたが、拒否されてしまいました。
会社としては無理に受けさせるわけにもいかないので、今のところ放置しています。
このまま受診してもらうことをあきらめてもよいのでしょうか?もしその従業員に大きな病気が見つかった場合など、何かあった時に企業に責任はないのでしょうか?

結論

健康診断の実施は法律で定められた企業の義務であり、従業員の受診拒否に対しては、企業が罰則を受ける可能性もあるため黙認してはいけません。
抑止力の一つとして、就業規則に「受診拒否の場合、懲戒処分にする」などを明記しておくといった対策が必要です。

安全配慮義務違反に問われる!
未受診の放置は企業の責任に

健康診断は労働安全衛生法に規定があり、『常時使用する労働者』が1人でもいる企業には、費用負担も含めて1年に1回の実施が義務づけられています。また、労働契約法第5条では『労働者への安全配慮義務』が定められており、企業が従業員の健康状態を把握し、必要に応じて医師の意見を聞くなどして、適切な措置を取ることが求められています。
よって、企業が恣意的に健康診断を実施しないのは安全配慮義務違反です。従業員の未受診は単に同法に違反するだけでなく、労働安全衛生法により50万円以下の罰金に処せられる場合があります。

効果的な受診拒否の防止策は?
就業規則に条項を入れておこう

「忙しいから」などの安易な理由で従業員が健康診断を拒んだからといって、企業がそれを黙認してはなりません。
未受診の放置は法令違反であり、場合によっては、体調不良を理由とした労災請求や、労働を命じておきながら健康診断未受診を黙認したとして損害賠償を請求される可能性もあります。
このようなケースを避けるには、就業規則に健康診断の受診拒否は懲戒処分とする場合がある旨を明記しておくなどの対策を取ることが必要です。
受診拒否を抑止する効果があります。まずは未受診の従業員に対して、早めに声掛けを行いましょう。